地方公務員獣医師を検討している人がまず考えたい6つのポイント

こちらもチェック!
・「地方公務員獣医師への転職をお考えの方からよくあるご質問」
転職をお考えの方からよくあるご質問です。適宜追加していきます。
目次
地方公務員への就職は、やってみたい分野にチャレンジし尽くした後で、十分間に合う。<新卒の人へ>
地方公務員獣医師は年中どこかで募集してます。
住む場所にこだわりさえしなければ、いつでもなれます。
現在募集中の情報はこちら!
・現在募集中!地方公務員獣医師採用情報(随時更新)
サンプル画像(注意:画像は2021/4/1採用分を表示しています。)
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「受けたい自治体がいくつかある。追加募集が出たらすぐ知りたい。試験情報サイトは情報が遅かったり、募集が載ってないこともある。複数の自治体HPをずっとチェックし続けるのも大変。」
そんなあなたにお手伝い!
私は、全国の自治体の公表情報を独自に毎日チェックして可能な限りかき集め、素早くみなさんにお届けしています!
探してる自治体の募集、きっと見つかりますよ!
現在募集中の自治体数
合計 25自治体(2021/4/23現在) NEW!
(内訳)
北海道・東北 5 1件追加(4/22公表)NEW!
関東 6 1件追加(4/22公表)NEW!
中部 4
関西 4 1件追加(4/22公表)NEW!
中国 1
四国 0
九州・沖縄 5
新規追加状況
2021/4/23 3件(4/22公表)NEW!
①締切5/19、獣医師と衛生で募集。②締切5/14、獣医師と衛生で募集、専門試験なし。③締切5/21、教養試験なし
2021/4/22 1件(4/20公表)
締切5/24、教養試験なし
2021/4/21 3件(4/19公表1、4/20公表2)
①締切5/10、獣医師と衛生で募集。②締切6/3、昭和37年生まれからOK、試験は論文、口述。③締切5/17、獣医師と衛生で募集。
2021/4/20 1件(4/19公表)
締切5/14、衛生、専門試験なし
2021/4/17 2件(4/15、16公表)
①年4回試験実施で初回は全国4会場、有資格者は随時受付、試験は論文、面接のみ。②締切5/10、教養試験なし
2021/4/16 2件(4/15、16公表)
①締切5/21、7/1採用、有資格者、東京会場あり、教養・専門試験なし。②家畜衛生・畜産振興業務、随時受付、有資格者、教養・専門試験なし。
2021/4/15 1件(4/14公表)
締切5/12
2021/4/14 2件(4/13公表)
①締切5/11、衛生監視員。②締切5/21、試験会場は県内2ヶ所
2021/4/13 1件(4/12公表)
締切5/14、1次web性格検査とweb個別面接、教養・専門試験なし
2021/4/8 1件(4/7公表)
締切5/7、教養・専門試験なし
2021/4/6 1件(4/5公表)
締切4/16、専門なし、1次SPIテストセンター方式。
2021/4/3 2件(4/2公表)
①随時受付、教養・専門試験なし、家畜診療・家畜振興。②締切5/7、教養試験なし
2021/4/2 2件(4/1公表)
①締切5/28、教養、専門試験なし、②締切4/23、免許所有者で2021/7月採用、教養・専門試験なし
2021/3月 9件
2021/2月 4件
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また、自治体を選ばず公務員獣医師へ転職するなら11月と12月が狙い目だったりします。
学校出たての今、ひとつでも気になってる分野があるなら、まずはそこへトライすべきです!
小動物や大動物臨床だけでなく、動物園、水族館、研究者などなど。
まだ具体的な進路が決まらない方には、いろんな獣医さんの本をご紹介しますね。
せっかく獣医さんになるんですよ。
狭き門なんでどうせ無理だとか、どうやったらなれるか分からない、とかモジモジしてないで、まずはチャレンジしてみることです。
チャレンジした経験は必ずその後の公務員生活に生きてきます。
十分な時間をかけて自分に納得してからで、全く構いません。
そして公務員になってから、あなたがこれから取り組む仕事と職場に誠実に向き合ってくれさえすれば、それでよいのです。
仕事は「運」と「縁」があって、初めて続けていけるものです。
「目一杯頑張ったけどダメでした。すみませんがメシを食うために公務員やらしてください。」と言って入って来た人を貶すような人と出くわしたとしても、そんな了見の狭い奴なんか、こっちから蹴飛ばしてやりましょう。
全国の地方公務員獣医師職場についてもっと知りたい方は、こちらもどうぞ。
・「地方自治体の獣医師職場紹介リンク集」
北海道・東北 関東 中部 関西 中国 四国 九州・沖縄
分野を選べないつらさは、後からやって来る。<新卒の人へ><転職希望の人へ>
公務員職場で避けられない、転勤。
勤務したての時は周囲も優しい言葉をかけてくれるものですが、あなたが組織のひとつのコマに組み入れられたことを確認するや否や、思いがけない職場へと転勤させられます。
自分のやりたい仕事に就けるとは限らないし、たとえ就けたとしても、ずっとやり続けていける保証は全くありません。
どの分野で自分の専門性を積み上げさせてもらえるのか全く分からないし、その後、今度は全く違う分野に放り込まれる。
医者にたとえれば、昨日まで内科医だったのに、いきなり整形外科に回されてオペやれ、と言われるようなものです。
俺は獣医なんだって言ってるのに、法令の基礎知識ゼロだろうがやれ条例作って持ってこいだの、予算編成のノウハウや財政当局の思考回路、役所内部の力関係も知らないまま、予算書作って役所の事務方とやりあって金をぶん捕ってってこい、なんてことも言われます。
獣医師は専門職。
たとえ県庁勤務であろうとも、公務員獣医さんの仕事場は全て、それぞれの分野で専門性が求められます。
専門性は現場で知識と経験を積み上げなければ、絶対身に付きません。
けれど公務員職場では経験を積み上げる時間を用意してはくれません。
「何でもやるぞ」という覚悟。
あるいは「何をやらされてもまあいいや」という諦めの境地。
そんな局面に、いつかぶち当たります。
そういう局面と向き合いながら、多くの公務員獣医さんが大汗や冷や汗をかきつつ日々を過ごしているのです。
特に気を付けないといけないのは、他県出身の独身者です。
私の経験では、配偶者や子供といった家庭事情も考えなくていいので、一番使い回しのいいコマとしてあちこち回されがちでした。
どの分野でも器用にこなす人も、確かにいます。
あなたはいかがですか?
ご自身の資質や性格を、改めて見つめ直してみて下さい。
いろんな仕事をソツなくこなすなんてちょっと無理かな、という人には、保健所を設置する市をお勧めします。
転勤範囲が保健所と食肉衛生検査所、動物愛護センターといった衛生分野にほぼ限定されますし、転勤範囲も市内に限られますからね。
分野が限定されているという点では、最近家畜衛生業務で募集している市もありますので、こちらも検討してみて下さい。
私が体験した家保、食検、保健所はこんなところでした。
また、食肉衛生検査所での私の体験談も参考にしてくださいね。
<参考記事>
・「獣医さんなら知っておきたい、保健所の食品衛生監視員はこんな仕事」
・「県庁での獣医さんの仕事。」 NEW!
暮らしに必要なお金と住むところはご安心を。<転職希望の人へ>
全国どこに行っても職員用アパートがあります。
また、民間のアパートを借りる場合は家賃の一定額を補助してくれる制度があります。
何よりもありがたいのは、赴任旅費ですね。
入庁してからの後払いにはなりますが、今の居住地から赴任先までの引越代を一定額払ってくれます。
特に共に引っ越す家族がいる人には、その家族分まで出してくれます。
扶養しなければいけない奥さんや子供のいる方には扶養手当も毎月の給料に上乗せされます。
こうした職員の福利厚生の制度は自治体により大きく違いますので、家族がいる方は、受験を検討している自治体にぜひ聞いてみて下さい。私もこれがあったおかげで妻子と共に大過なく過ごすことができました。
さらに先々、お金を貯めて家も買えたらいいなあ、なんて考えている方へ。
公務員は抜群の信用力。
銀行もすぐお金を貸してくれますね。(笑)
地方だと土地の値段もびっくりするぐらい安いですよ!
ぶっちゃけどんぐらい給料もらえるの、という方へ。
こちらのサイトで詳しく紹介してくれています。とても参考になりますね。
<参考記事>
・「勤務公所決定は3月第3週末以降。引っ越しは短期決戦!」
充実した休暇制度。けれど勘違いしないで!<新卒の人へ><転職希望の人へ>
もうひとつの職員の福利厚生制度と言えば、休暇制度ですね。
年間決められた日数の有給休暇を取ることができる上に、冠婚葬祭や子供の病気の看護などに使える休暇制度もあります。
その他、夏休みだけでなくリフレッシュをするための休暇制度ができている自治体もあります。
けれど、「休暇は当然の権利。いつでも好きなようにとれるんだ。それに公務員職場なんだから誰かがカバーしてくれるようになってるんでしょ?」なんてことは、くれぐれも思わないでください。
民間に比べ、休みますと声を出しやすい環境になってくれているのは確かです。
でも、その日あなたが休む分の仕事を、間違いなく誰かが負担してくれているのです。
カバーしてくれる同じ職場の人たちへの感謝の気持ちや、仕事に穴を開けた後始末は自分がやる、他の人が休むときは当然自分がカバーする、という姿勢を示し続けるのは、公務員だろうが民間だろうが、社会人としての最低限のマナーです。
都市部以外は自家用車が必要<新卒の人へ><転職希望の人へ>
意外と忘れがちなのが、車です。
特に都市部の大学出身の方は、電車やバスが少ない地方の生活に戸惑うことが多いようです。
実際、食肉衛生検査所や家畜保健衛生所、畜産試験場は自家用車がないと行けないところがほとんど。
通勤の足としての車は必須です。
また地方での生活には、買い物や用足しのためにもまず間違いなく車が必要です。
都市部以外の自治体を検討している方で、今現在車を維持していない人は、車を持って維持することを予定しておいてください。
<参考記事>
・「出かけよう、外へ」
コミュニケーション能力は必須です!<新卒の人へ><転職希望の人へ>
家畜保健衛生所、保健所、動物愛護センター、県庁主幹課は、正に一般の人を相手にする仕事です。
どんな人が来ても冷静かつ丁寧に対応し、仕事を進めていかなくてはなりません。
ちょっと気に障ることを言われただけで簡単に切れたり、暴言癖のある人では、とても危なくてカウンター業務や電話応対すら任せることができません。
検査業務を生業とする衛生研究所や食肉衛生検査所は他の職場に比べ、確かに仕事で接触する関係者の範囲は限られます。
なのでコミュニケーションが苦手でも何年かは勤まる可能性がありますね。
けど、これらにずーっと勤務できると保証してくれる上司なんて、私は知りません。
また、結果的にコミュニケーション能力を求められる業務を同じ職場の同僚や後輩、上司に押し付けてしまうので、どんどん居づらい雰囲気になってしまうことは覚悟しておいてください。