長く勤めた自分にしか書けない、そんな記事を。

「仕事がつまらない」は何かを求めている証

2020/11/01
 
 
 
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たく かずと(ペンネーム) 某県で20数年公衆衛生獣医師として勤務し、退職。 家族とともに地元の自然と旬の味覚を存分に味わう日々を楽しんでいます。

「若手獣医師が公衆衛生職場に見切りをつけるもうひとつの理由」の続きです。)

前回までは、組織側の課題を挙げていきました。
しかし課題があるのは組織だけではない。

仕事に対する考え方を少し見直してもらうだけで、本人が前向きになれるし、職場とも噛み合ってくるんじゃないか?
あるいは、その考え方はとても理解できない・・・。
そう感じてしまう若手獣医師を何人か見かけました。

「衛生獣医、木崎勇介」平成28年のお話では、私が見かけたそんな若手の考え方に焦点を当てています。

最初は本作で山田とさせていただいた若手のエピソード。

山田の基本的な考えは、こうです。

「自分はお金と休みをもらうためにこの仕事してる。やりがいを求めようとは思っていない。」
けれど山田は、こうも感じています。

「生活のために選んだ仕事と割り切っているつもり。良い夫と元気な子供にも恵まれ、家庭は楽しい。でも一生懸命勉強してやっと獣医になったはず。なんかつまらない。」
体の奥に虚しい感情が静かに溜まっていくような感覚・・・。

そりゃそうです。
言われた仕事を何も考えずにただやってるだけなんですから。

本当にお金と休みのためだけに今の仕事をしているのなら、「つまらない」なんて感情は湧き上がってきません。
財テク通帳の残高見たり休みの予定を考えているだけで楽しいはず。

獣医になろうと決めた時の記憶。
獣医になる過程で体験してきた様々な感情。
おそらくそういったものがまだ心の奥底でくすぶっているからです。

獣医である自分を実感したいという感情が、ほんのわずかだけれど心の片隅に残ってる。

そんな方に伝えておきたい。

あなたの眼の前にある仕事は、まぎれもなく獣医さんの仕事。

何でもいいのです。
どんな些細なことでもいいのです。
どうせやるなら今の仕事の中で楽しみをみつけてみようと、キョロキョロと辺りを見回してみた方がいい。
たとえ見つからなくても、見つけようとし続けるだけで、自分の中で何かが変わってきます。

それでいいのです。

「師事すべき人物は必ずどこかにいる」に続きます。)

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たく かずと(ペンネーム) 某県で20数年公衆衛生獣医師として勤務し、退職。 家族とともに地元の自然と旬の味覚を存分に味わう日々を楽しんでいます。

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