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職場を守るためには権謀術数が必要

2020/11/01
 
 
 
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たく かずと(ペンネーム) 某県で20数年公衆衛生獣医師として勤務し、退職。 家族とともに地元の自然と旬の味覚を存分に味わう日々を楽しんでいます。

「私が体得した公務員獣医師職場での仕事の楽しみ方」の続きです。)

同じ考えを持つ職場の同僚・上司で立ち上げた試験室内検査の検査実施標準作業書は、次の上層部から全否定され、お蔵入りになりました。
このエピソードは「衛生獣医、木崎勇介」の平成19年に綴っています。
上層部の交代で組織方針が突然変わるのは民間企業ではよくあることですが、私の職場でも起きてしまったのです。

公務員職場は文書主義。何事も文書決裁で組織の意思決定をする形をとります。なので一旦決まった方針を変更又は廃止するには、その根拠を文書にして所長までの決裁を受ける手続きを取ります。この手続きは結構面倒なので、あまりやりたくない。結果、一度決まった方針はなかなか変わらない。
柔軟性、機動性に欠けると世間の方からよく批判される、いわゆるお役所体質を産み出している意思決定システムですね。

この体質を逆手にとり、組織の決裁手続きを経て立ち上げてさえしまえば、反対勢力の人物が多少異動して来たとしても、事業が所内の決裁行為も経ずにいとも簡単に骨抜きにされることなどまあないだろうというのが、私達の考えでした。

しかしそれは甘い考えだったのです。

通常あり得ない規模の上層部の大異動により、上層部の主要なポストが一気に反対派で占められてしまい、所内手続きも経ずにお蔵入りになってしまいました。

自分達の望む仕事のあり方を守り通すため、反対勢力が入り込まないように人事上の発言力を勝ち取るための謀略や戦略、いわゆる「権謀術数」を繰り出して備えるという発想が、私達になかったのです。
いや、団塊世代の大異動の前には、いかなる謀略を図ろうとも、この事態は避けようもなかったのかもしれません。

何にせよ、今でも本当に悔やまれる出来事でした。

欲しいと願い、作り上げたもの。それを全否定した新たな上層部。
一斉に転勤してしまい、何の助けにもならないこれまでの上司達。
居合わせた若手職員が組織に対する不信感を沸騰させるのも当然です。

通常ではあり得ない規模の上層部の大異動。
これは団塊世代を次々と昇格させなければいけないという組織事情で起きた現象ですが、この大異動がさらに深刻な事態を引き起こします。

それは次の記事でご紹介します。

「若手の組織への不信感の元凶。それは知識も経験もない上司」に続きます。)

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たく かずと(ペンネーム) 某県で20数年公衆衛生獣医師として勤務し、退職。 家族とともに地元の自然と旬の味覚を存分に味わう日々を楽しんでいます。

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